はじめに
イタリアのDucati社が2015年に販売を開始したモデルScramblerスクランブラー。
元々は1960年台頃にアメリカで販売していて、2015年から発売されているモデルは3代目を踏襲するそう。
レトロな見た目を現代風にデザインしたというIcon(アイコン)を始め、オフロードに特化したDesert Sled(デザートスレッド)、二人乗りのカフェレーサー仕様のNightshift(ナイトシフト)、中型免許で乗れるSixty2や大排気量の1100などがラインナップされています。
どれも世界中で大人気で格好いいのですが、今回は2021年に新たにラインナップに加わったNightshiftと、王道スタイルのIconの2台をピックアップしました!
どっちを買ったらいいんだ!
なんて、贅沢な悩みを抱えて色々と調べている時間は幸せな一時ですよね笑
本記事では、そんな悩めるバイカーの皆様(自分も含め)に向けて、
イギリスのモトブロガーで比較のわかりやすさに定評のある
「MOTOBOB」さんのレビューを参考にまとめていきたいと思います!
※乗っているモデルに少し違いがある場合もあるので、プラスアルファの説明や意訳を含む場合もあります。
スペック比較
それではまず簡単にスペックの比較を見ていきましょう!
車種 | ドゥカティ Scrambler Nightshift (ナイトシフト) | ドゥカティ Scrambler Icon (アイコン) |
希望小売価格(税込) | ¥1,349,000 | ¥1,146,000 ¥1,069,000 (Icon dark) |
エンジン形式 | L型2気筒デスモドロミック 2バルブ 空冷 | L型2気筒デスモドロミック 2バルブ 空冷 |
クラッチ/ トランスミッション | 湿式多板 / 油圧式 / セルフサーボ スリッパ―クラッチ機構 / 6速 | 湿式多板 / 油圧式 / セルフサーボ スリッパ―クラッチ機構 / 6速 |
排気量 | 803 cc | 803 cc |
最高出力 | 73 PS (53.6 kW) @ 8,250 rpm | 73 PS (53.6 kW) @ 8,250 rpm |
最大トルク | 66.2 Nm @ 5750 rpm | 66.2 Nm @ 5750 rpm |
重量 (wet) | 196kg | 189kg |
シート高 | 798mm | 798mm |
電子制御 | ボッシュ製コーナリングABS | ボッシュ製コーナリングABS |
タンク容量 | 13.5 L (リザーブ含む) | 13.5 L (リザーブ含む) |
フロントタイヤ | アルミスポーク 3.00 x 18 ピレリ製MT 60 RS 110/80 R18 | 軽合金10本スポーク 3.00 x 18 ピレリ製MT 60 RS 110/80 R18 |
リアタイヤ | アルミスポーク 5.50 x 17 ピレリ製MT 60 RS 180/55 R17 | 軽合金10本スポーク 5.50 x 17 ピレリ製MT 60 RS 180/55 R17 |
フロントブレーキ | ブレンボ製 4ピストン ラジアルマウントキャリパー 330mm径ディスク | ブレンボ製 4ピストン ラジアルマウントキャリパー 330mm径ディスク |
リアブレーキ | ブレンボ製1ピストンフローティングキャリパー 245mm径ディスク | ブレンボ製1ピストンフローティングキャリパー 245mm径ディスク |
フロントサスペンション | KYB製41mm径倒立フォーク | KYB製41mm径倒立フォーク |
リアサスペンション | KYB製プリロード調整機構付モノショック | KYB製プリロード調整機構付モノショック |
エグゾースト | 2本出し | 1本出し |
それぞれの特徴と違い
同じ車種なので当たり前なのですが、基本動力性能はほぼ同じで違いは見た目や装備品などです。
マフラー(エキゾースト)
太めの1本出しのIconに対し、細めのパイプ2本出しのNightshift。音は若干Nightshiftの方が良い!? ※参考動画の5:14くらいからサウンド比較あります!
ホイール
タイヤこそ同じですが、ホイールは軽合金(アルミ)の10本スポークホイールのIconとクラシカルなアルミスポークのNightshift。どちらも格好いいですねぇ…
ハンドル周り
同じ車体だけどこの2台の性格を大きく分けるのがハンドルポジション。
程よい絞り角のあるアップハンドルバーのIcon。街中でリラックスして乗れるのはもちろんのこと、少し荒れた道でも臆せずに入っていくことが出来ます!
それに対して1100ccのSports Proから譲り受けたワイドフラットなハンドルのNightshift。Iconに比べて舗装路やワインディングロードを機敏に走行するにはカフェレーサースタイルのNightshiftのポジションがGOOD!バーエンドミラーもかっこいい!
シート
IconもNightshiftも2021年から新しくなったシート。Nightshiftはカフェレーサースタイルのフラットなシートでタンデムしやすそう!
デザインの違い
Nightshiftにはゼッケンプレートが装備され、ウィンカーも純正アクセサリーの小型のものが装備!Iconのウィンカーもクラシカルな形にLEDでキュートです。
結論
さて、結論どっちを買った方が幸せになれるの??
Iconを検討すべき人
値段!
Nightshiftとの値段差は約20万円!ブラックペイントのIcon dark(アイコンダーク)を選べばさらにお買い得にDucatiに乗れてしまいます!
カスタムペイントしちゃう!なんていうベースモデルとしても楽しめるし、何より安いは正義です。
レトロスタイルが好きな人!
歴史のあるDucatiのスクランブラー、その初代により近いスタイリングなのはIcon!!
特に「62 Yellow」という黄色のペイントは当時のスクランブラーモデルにも採用されていた色で、ネオクラシックバイクとしての雰囲気も抜群に良し!
オールラウンダーを求める人!
普段の通勤や街乗りからフラットなダートも少し経験してみたいな、なんて考えている人はIconがおすすめ!ワイドなアップハンドルバーは、気軽さだけでなくシチュエーションを選ばない楽しさを与えてくれる!
Nightshiftを検討すべき人
もっとワインディングロードで楽しみたい人!
街乗りだけでなくワインディングを機敏に走って楽しみたいという人には特にタイトな舗装路でやる気にさせてくれるフラットで少し前傾なポジションのNightshiftがおすすめ!
カフェレーサースタイルが好きな人!
カフェレーサースタイルが好きな人は初めから豪華なアクセサリーが付属しているNightshiftがおすすめ!純正で全て揃えたらIconとの価格差では賄えないほどなので、カスタムする時間もお金も節約できる!?むしろカスタムする必要がないくらい既に格好良し!
マフラーサウンド
Iconよりもやや野太いサウンドを奏でる2本出しマフラーは、純正でも満足できるサウンド。高価な社外マフラーを買わなくてもより良いサウンドが楽しめるのは嬉しいポイント!
個人的感想
いやー、これも難しい2台ですね!
アップライトでオールラウンダーなIconと、ワインディングで走ってよし、眺めてよしのNightshift。
でも自分ならコストパフォーマンスとオールラウンダーな部分に惹かれてIconにするのかな…
でも後々のカスタムを考えたりするとNightshiftなのか…
うーん、結局さらに悩む!笑
みなさんの意見も良かったらコメントに寄せてくださいね!
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