はじめに
トライアンフが誇るボンネビルシリーズのT100とT120。
どちらも格好いいのですが、見た目は似ているけど価格は30万円違う…
どっちを買ったらいいんだ!という贅沢な悩みで夜も眠れません。
本記事では、そんな悩めるバイカーの皆様(自分も含め)に、
本場イギリスのモトブロガーで比較のわかりやすさに定評のある
「MOTOBOB」さんのレビューを参考にまとめていきたいと思います!
※乗っているモデルに少し違いなどもあるので、プラスアルファの説明や意訳を含みます
スペック比較
それではまず簡単にスペックの比較を見ていきましょう!
車種 | BONNEVILLE T100 | BONNEVILLE T120 |
希望小売価格(税込) | ¥1,280,000~ | ¥1,576,000~ |
エンジン形式 | 水冷SOHC 並列2気筒 8バルブ 270°クランク | 水冷SOHC 並列2気筒 8バルブ 270°クランク |
クラッチ/ トランスミッション | 湿式多板式 トルクアシストクラッチ 5速 | 湿式多板式 トルクアシストクラッチ 6速 |
排気量 | 900 cc | 1200 cc |
最高出力 | 65 PS (48 kW) @ 7,400 rpm | 80 PS (59 kW) @ 6,550 rpm |
最大トルク | 80 Nm @ 3,750 rpm | 105 Nm @ 3500 rpm |
重量 | 229 kg | 237 kg |
シート高 | 790 mm | 790 mm |
電子制御 | ABS、TSC(トラクションコントロール) | ABS、TSC、クルーズコントロール ライディングモード(Road, Rain) |
タンク容量 | 14.5 L | 14.5 L |
フロントタイヤ | 100/90-18 | 100/90-18 |
リアタイヤ | 150/70 R17 | 150/70 R17 |
フロントブレーキ | Ø310mmシングルフローティングディスク Brembo 2ピストンアキシャルキャリパー | Ø310mmツインディスク Brembo 2ピストンフローティングキャリパー |
リアブレーキ | Ø255mmシングルディスク Nissin 2ピストンフローティングキャリパー | Ø255mmシングルディスク Nissin 2ピストンフローティングキャリパー |
フロントサスペンション | Ø41mmカートリッジフォーク | Ø41mmカートリッジフォーク |
リアサスペンション | プリロード調整式ツインRSU | プリロード調整式ツインRSU |
メーター | LCDマルチファンクションディスプレイ付き ツインアナログスピードメーター、タコメーター | LCDマルチファンクションディスプレイ付き ツインアナログスピードメーター、タコメーター |
排気量と重量の変化以外に特筆すべきなのが、まず電子制御の違いです。
T120の方はクルーズコントロールと2種類のライディングモードが装備。
また、T100が5速トランスミッションなのに対してT120の方は6速のミッションになっています。
フロントブレーキがT100はシングルディスク、T120はダブルディスクとなっており、制動力の差もスペックからは伺えます。
パワーとトルクは排気量分だけ差があるものの、その他シャーシなどは基本同じ設計のようですね。
これで価格差が約30万円だと、ますます迷いますね…
それでは、実際にMOTOBOBさんが試乗して得たフィーリングや感想を見てみましょう!
T100の特徴(メリット・デメリット)
まずはMOTOBOBさんが評価したボンネビルT100の良いところと悪いところを見ていきましょう!
最強のタウンバイク
ストップアンドゴーの多い街中において、例え約10kgの差でも900ccの軽さは、マイルドな出力特性と必要にして十分すぎるトルクはかなり強い武器になるよ!街中じゃ1200ccも要らないんじゃない?特にオレみたいな身長があまり高く無い人や、小柄な女性はこの10kgの差とマイルドな味付けに感謝すると思うよ!
必要にして十分な装備とクールな見た目
クラシカルな見た目だけど、ABSやトラクションコントロールなどの安全装備はしっかりしていて、LCDのツインメーターも見やすくモダンルックでかっこいい!扱いやすさに加えてクールな見た目のバイクだよ!
5速のギアとパワーについて
街中ではなんの問題も感じない5速ミッションだけど、ツーリングなどで高速走行から追い越しをガンガンかけていく時や、タンデム走行、荷物が多い場合とかはT120と比べて非力に感じるかもね!それでもオレは全然大丈夫なレベルだけど、そういう使い方が多い人はプラス30万円を払うに値すると思うね!
シングルブレーキ
T120はダブルディスクだけどT100はシングル。街中を流す程度のスピードでは全然困らないし、MotoGPみたいな性能も必要ないけど、タンデムとか荷物でバイクが重たい時とかスピードに乗っている時はより強力なブレーキがあると安心かな!※現モデルはブレンボのブレーキなので効きは改善されている(レビューではニッシン製のブレーキ)
T120の特徴(メリット・デメリット)
次にMOTOBOBさんが評価したボンネビルT120の良いところと悪いところを見ていきましょう!
1200ccエンジンの余裕
街中で扱いきれるかは別にして、1200ccエンジンはクルージングがとても楽ちん!特に時速70マイル(112km/h)くらいのスピードレンジだととても恩恵を受けるよ!
余裕のブレーキ性能
ダブルディスクの恩恵を受けたブレーキはすごく良い!スポーツバイクみたいなブレーキではなく、もっとソフトタッチでクラシカルなキャラクターに合ったブレーキ特性!
便利なライディングモード
スロットル特性がマイルドになるレインモードは、雨の時のトラクション維持に役立つだけでなく、晴れの日のタンデム走行をしている時でも有効!パッセンジャーに与える衝撃を少なく操作が出来るから特にアクセルのオンオフが多い街中では有効活用できるね!
取り回しの重さ
T100に比べると10kgの差は取り回しの時にはっきりわかる!小柄な人はT100の扱いやすさに感謝するかも??
結論
さて、結論どっちを買った方が幸せになれるの??
T100を検討すべき人
街乗りが中心の人!
特に都心の街乗りが中心なあなた!街乗り中心でたまにツーリングに行くという人はT100でも十分幸せになれるはず!何を隠そうMOTOBOB氏はT100と同じエンジンを積む兄弟車のストリートツインの持ち主。必要十分にして扱いきれるパワーの楽しさと取り回しの楽な車格に不満はないはず?
お得にトライアンフボンネビルに乗りたい人!
たかが30万円…いや、30万円はかなり大きい金額です!30万円あればかなり好きなカスタムパーツにお金がかけられるし!
T120を検討すべき人
ツーリングやタンデムが主体な人!
必要十分と分かっていてもあると便利なエクストラパワー。15psの出力の差は、特にツーリングやタンデムの時にはっきりと差がわかる有難いもの。クルーズコントロールやライディングモードも付いていて、これが欲しい人には30万円を払う価値はアリ!
ちなみにMOTOBOBさんはT120推し!
トータルで判断すると、ツーリングでの利便さなど総合的にはT120の方が優秀とのこと!
個人的感想
いやー、難しい2台ですね!価格差が30万円とは言え、いづれにしても高い買い物なので私的にはT120の方が買って後悔しないんじゃないかなと思います!ただ、MOTOBOBさんの言う通り、身長や予算に厳しい人を始め街乗りが主体な人はT100で全然OKですね!
30万円を見栄っ張りに使うのは勿体無いと思いますし、むしろカスタムベース車としてはT100の方が著名人を含め多い気が…
あえて小排気量を選ぶという気張らない良さもありますよね!うーん、結局さらに悩む!笑
みなさんの意見も良かったらコメントに寄せてくださいね!
コメント