はじめに
Triumphが2021年に新発売したTrident660(トライデント660)。
対して、Ducatiが2015年から販売しているScrambler800(スクランブラー)シリーズ。
大型バイクとは言え、どちらも扱いやすく軽い車体は老若男女、初心者からベテランライダーまで幅広い層を受け入れ満足させる懐の深ーいバイクです。
姿形こそ違えど、実はスペック上は似ているこの2台。
初めてのバイクに、セカンドバイクに、重くて大きいバイクに疲れて乗り換えたい…
と購入を検討している人も多いのでは??
かく言う自分も、実はこの2台のバイクはどちらも候補!どっちを買ったらいいんだ!という贅沢な悩みで夜も眠れません。
本記事では、そんな悩めるバイカーの皆様(自分も含め)に、
本場イギリスのモトブロガーで比較のわかりやすさに定評のある
「MOTOBOB」さんのレビューを参考にまとめていきたいと思います!
※乗っているモデルと日本仕様に少し違いがある場合もあるので、プラスアルファの説明や意訳を含むことがあります!
スペック比較
それではまず簡単にスペックの比較を見ていきましょう!
車種 | トライアンフ Trident 660 | ドゥカティ Scrambler Icon |
希望小売価格(税込) | ¥993,000 | ¥1,146,000 ¥1,069,000 (Icon dark) |
エンジン形式 | 水冷 並列3気筒 DOHC 12バルブ | 空冷 L型2気筒デスモドロミック 2バルブ |
クラッチ/ トランスミッション | 湿式多板、スリップアシストクラッチ 6速 | 湿式多板 / 油圧式 / セルフサーボ スリッパ―クラッチ機構 / 6速 |
排気量 | 660 cc | 803 cc |
最高出力 | 81PS (60 kW) @ 10,250rpm | 73 PS (53.6 kW) @ 8,250 rpm |
最大トルク | 64Nm @ 6,250rpm | 66.2 Nm @ 5750 rpm |
重量 | 190 kg | 189kg |
シート高 | 805 mm | 798mm |
電子制御 | ABS、TSC(トラクションコントロール) ライディングモード(Road, Rain) | ボッシュ製コーナリングABS |
タンク容量 | 14 L | 13.5 L |
フロントタイヤ | MICHELIN ROAD 5 120/70R17 | ピレリ MT 60 RS 110/80 R18 |
リアタイヤ | MICHELIN ROAD 5 180/55R17 | ピレリ MT 60 RS 180/55 R17 |
フロントブレーキ | Nissin製2ピストンスライディングキャリパー 310mm径ダブルディスク | ブレンボ製 4ピストン ラジアルマウントキャリパー 330mm径ディスク |
リアブレーキ | Nissin製シングルピストンスライディングキャリパー 255mm径シングルディスク | ブレンボ製1ピストンフローティングキャリパー 245mm径ディスク |
フロントサスペンション | Showa41mm径倒立式セパレートファンクションフォーク | KYB製41mm径倒立フォーク |
リアサスペンション | Showa製プリロード調整機能付き モノショックリアサスペンション | KYB製プリロード調整機構付モノショック |
メーター | マルチファンクションメーター、TFTカラーディスプレイ Bluetoothコネクト | LCDマルチファンクションディスプレイ |
それぞれの特徴
水冷3気筒660ccエンジンのトライデントと空冷2気筒803ccのスクランブラーIcon。形式こそ異なれど、出力とトルクの数値は似通っています。ただ特性としてはより低回転域でトルクとパワーを発揮するスクランブラーに対し、高回転域でパワーを発揮するトライデントとそれぞれ特徴が異なります。
800mm前後のシート高、190kg前後の車体重量、サスペンションのスペックもかなり似通っています。
ブレーキはシングルディスクだが4ポッドブレンボのスクランブラーに対し、NISSINの2ポッドでダブルディスクのトライデントで、ブレーキ性能はトライデントが少し有利か?
それでは、実際にMOTOBOBさんが試乗して得たフィーリングや感想を見てみましょう!
Triumph トライデント660を選ぶ3つの理由
まずはMOTOBOBさんが評価したTrident660を選ぶ3つの理由を見ていきましょう!
TECH(テクノロジー)
まず絶対的に異なるのが搭載されているテクノロジー!選べる2つのライディングモードが搭載されているのはTrident660。TFTダッシュのメーターはBluetoothでスマートフォンとの連携が可能で通話やナビも手元のスイッチで操作が可能!セルフキャンセリング機能付きのLEDウィンカーと今時の嬉しい機能が満載だね!これはどちらが優れているかというよりも、2つのバイクのキャラクターを象徴している箇所だと思うよ!
PERFORMANCE(パフォーマンス)
ロードで少し攻めて遊びたいという人は、比べてパワーがありハンドリングもややタイト、ブレーキもより強力なTrident660がおすすめ!よりロード指向でワインディングを高いスピードレンジで気持ちよく走りたい人に合ったバイクだと思うよ!
PRICE(価格)
Iconとは15万円、ブラックペイントでカスタムベース車のIcon darkとは約8万円の差!
10万近くの差があればカスタムパーツを追加することだって出来るし、何よりScramblerには装備されていないテクノロジーが多く使用されているTrident660でこの低価格はかなり魅力的!
Ducati スクランブラーを選ぶ3つの理由
次にMOTOBOBさんが評価したScrambler iconを選ぶ3つの理由を見ていきましょう!
OFF-ROAD(オフロード性能)
もし少しオフロードにも興味がある!っていう人はScramblerがベターなチョイスかも!
本格的なオフロード性能は備えていないけれど、より長いサスペンションストロークとフロント18インチでダートも行けるピレリのタイヤを備え、アップライトなポジションはよりフレキシブルに対応できるバイクだね!
CHARACTER(個性)
Ducati伝統の空冷Lツインの鼓動を味わいたい人は迷わずScrambler!
実はTrident660も歴史あるバイクでネオクラシカルな見た目だけど、Scramblerは空冷エンジンや乗り味も含めて昔のモデルのバイクのような機械を動かしている感じだよ!
COMFORT(快適性)
よりクッション製の高いシートとサスペンションセッティング、アップライトなハンドルバーはより快適なライディングが楽しめるよ!別にTrident660が窮屈なわけでもないし、ガチガチのスポーツバイクでもないし、普段の街乗りから通勤などに使ってもどちらも全然快適なんだけど、より柔らかい乗り味なのはScramblerの方だよ!
個人的感想
いやー、難しい2台ですね!
もうどちらも魅力的すぎて見た目で選んでも間違いなさそうな2台!
自分が住んでいるところは荒れている道が多いからScramblerの方がちょっと魅力的に映るけど、トラクションコントロールやスマホ連動が出来るTridentもとても魅力。維持費も安そうだし…
ちなみにMOTOBOB氏はTrident660を自腹購入してました笑
みなさんの意見も良かったらコメントに寄せてくださいね!
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