はじめに
トライアンフが誇る新型ロードスター「Trident660」(トライデント660)と
世界中で大人気ヤマハのミドルクラスネイキッド「MT-07」(エムティー07)
どちらも世界中で大人気で格好いいのですが、同クラスと価格帯でガチンコ勝負のこの2台
どっちを買ったらいいんだ!という贅沢な悩みで夜も眠れません。
本記事では、そんな悩めるバイカーの皆様(自分も含め)に向けて、
本場イギリスのモトブロガーで比較のわかりやすさに定評のある
「MOTOBOB」さんのレビューを参考にまとめていきたいと思います!
※乗っているモデルに少し違いなどもあるので、プラスアルファの説明や意訳を含みます
スペック比較
それではまず簡単にスペックの比較を見ていきましょう!
車種 | トライアンフ Trident 660 | ヤマハ MT-07 ABS |
希望小売価格(税込) | ¥993,000 | ¥814,000 |
エンジン形式 | 水冷 並列3気筒 DOHC 12バルブ | 水冷 直列CP2気筒 DOHC 4バルブ 270度クランク |
クラッチ/ トランスミッション | 湿式多板、スリップアシストクラッチ 6速 | 湿式多板式 6速 |
排気量 | 660 cc | 688 cc |
最高出力 | 81PS (60 kW) @ 10,250rpm | 73 PS (54 kW) @ 8,750 rpm |
最大トルク | 64Nm @ 6,250rpm | 67 Nm @ 6500 rpm |
重量 | 190 kg | 184kg |
シート高 | 805 mm | 805mm |
電子制御 | ABS、TSC(トラクションコントロール) ライディングモード(Road, Rain) | ABS |
タンク容量 | 14 L (ハイオク推奨) | 13 L (レギュラーガソリン) |
フロントタイヤ | 120/70R17 (MICHELIN ROAD 5) | 120/70ZR17 (MICHELIN ROAD 5) |
リアタイヤ | 180/55R17 (MICHELIN ROAD 5) | 180/55ZR17 (MICHELIN ROAD 5) |
フロントブレーキ | Nissin製2ピストンスライディングキャリパー 310mm径ダブルディスク | Ø298mmダブルディスク 対向ピストン・4ポットキャリパー |
リアブレーキ | Nissin製シングルピストンスライディングキャリパー 255mm径シングルディスク | Ø245mmシングルディスク |
フロントサスペンション | Showa41mm径倒立式セパレートファンクションフォーク | Ø41mmカートリッジフォーク |
リアサスペンション | Showa製プリロード調整機能付き モノショックリアサスペンション | プリロード調整機能と伸側減衰力調整機能付き モノショックリアサスペンション |
メーター | マルチファンクションメーター、TFTカラーディスプレイ Bluetoothコネクト | LCDマルチファンクションメーター |
エンジン形式の違い
まず大きな違いはエンジン形式の違いです。
並列3気筒エンジンのTridentに対し、直列2気筒のヤマハMT-07。
Tridentの660ccはカテゴリー唯一の3気筒搭載モデルであり、気持ちのいいトルクとパワーを発揮。
ヤマハのクロスプレーンのパラツインはTracer700やテネレ700、XSR700と同型の信頼あるエンジンとなっています。
電子制御の違い
ABS以外に電子制御の無いMT-07に対し、トラクションコントロール、ライドバイワイヤ式のスロットル、スリッパークラッチアシスト、レイン・ロード切り替え可能のライディングモード、Bluetoothのコネクトなどクラストップと言える豪華装備が魅力です。
それでは、実際にMOTOBOBさんが試乗して得たフィーリングや感想を見てみましょう!
Trident 660の特徴(メリット・デメリット)
まずはMOTOBOBさんが評価したトライアンフTrident660の良いところと悪いところを見ていきましょう!
クラストップの装備
スリッパーアシストクラッチがさらにスムーズさとレバー操作を容易にしているね!そしてトラコンやライディングモードはより初心者にも優しいし、もちろんベテランライダーの保険にもなる。スマホと接続可能な最新のメーターもクールで多機能で便利!
優れたハンドリングとスムーズなトリプルエンジン
伝統的な3気筒エンジンはジェントルで乗りやすいシルキーでスムーズなエンジンは秀逸!この価格帯のバイクではかなり優秀なショーワの41mm倒立フォークはMT-07と比べて大きなアドバンテージ。リアサスペンションは伸側減衰力調整機能付きのMT-07が優秀だけどね!
モダンな中身とレトロな外観
すごくレトロという訳じゃ無いけど、丸目のヘッドライトに丸いメーターでバイクらしい形がいいね!中身はモダンなのに外観がレトロチックな感じが好きな人にはとても良いデザインだね!
MT-07の特徴(メリット・デメリット)
次にMOTOBOBさんが評価したMT-07の良いところ悪いところを見ていきましょう!
楽しいエンジンとダイレクトなフィーリング
ヤマハの有名な270度クランクのクロスプレーンツインエンジンは音も良いし楽しい!スペックからはそんなにパワフルに思えないけど、とても遊び心をくすぐるエンジンだね!基本的に電子制御が付いていないせいもあってか、スロットルとエンジンがダイレクトに繋がっているような感覚でエッジも効いてるしシンプルに楽しい!乗り味はTridentよりもソフトなサスペンション!
クラストップの軽い車体と嬉しい純正アクセサリー
Tridentよりも6kg軽いだけでなく、クラストップの車体重量で取り回しも良く、シートも細いから足つきもめっちゃ良いね!MT-07にはTridentには無い純正の風除けスクリーンやトップボックスが選べて、中長距離ツーリングにもってこい!14mm低くなるローシートのオプションもあって、小柄なライダーが初めて乗る大型バイクにはとても嬉しい装備だよね!
経済的!
Tridentは便利な電子制御もたくさんついてるけど、価格差は約20万円!クラストップレベルの低価格はかなり大きな競争力だよね!燃費もヤマハの方がいいよ!
モダンで元気な見た目
個性的なヘッドライトは個人的に好きだね!オレンジのホイールにオシャレなタンクのペイントがとてもブリリアントでGOOD!!
結論
さて、結論どっちを買った方が幸せになれるの??
Trident660を検討すべき人
汎用性の高い1台が欲しい人!
Tridentのトリプルエンジンは低速からスムースで、アクセルのオンオフが激しい場面でもギクシャクすることなく街乗りにも最適!
適度な前傾姿勢と少し硬めなセッティングのサスペンションでタイトで正確なハンドリングで休日の峠通いも楽しい!
気軽にトライアンフが楽しみたい人!
充実の電子制御や装備と扱いやすく楽しいエンジンで国産車にはないフィーリングが気軽に味わえるのが魅力!安心のトラコンやクラッチアシストでいつもより少しだけアグレッシブな走りも楽しめるかも!
MT-07を検討すべき人
より気軽に楽しみ、そして距離も走りたい人
ロングスクリーンやトップボックスの純正オプションはロングツーリングにももってこい!
実際Tridentの所有者はロングスクリーンやトップボックスは出ないのか!という問い合わせが多いらしい…
乗り味も比べると楽なライディングポジションと軽い車体、柔らかなサスペンションで気負わずに疲れないライディングが出来るはず!でも楽しいエンジンだから退屈もなし!
電子制御なんて要らない!お財布にも優しいヤマハMT-07
Tridentは電子制御やスマホとのコネクトが充実してるけど本当に必要なの?って感じる人!
MOTOBOBさんも、実際はスマホのナビの方が使いやすいって言ってるし、色々電子的に固められたバイクよりももっと自然なフィーリングを味わいたい人にはおすすめ!
価格良し!燃費も良し!で、奥様も笑顔(!?)
見た目がドンピシャの人
モダンルックで個性的な見た目はバイクに乗っていない時でもワクワク感を与えてくれる!
これはどんなにお金を払っても味わえないものだから、見た目だけでも決める価値はアリ!
個人的感想
いやー、これも難しい2台ですね!
個人的にはTridentの見た目が好みだし、昔トライアンフの3気筒に乗っていたこともあって楽しさを知っている分トライアンフTrident660に気持ちが傾きます!
でもMT-07のオプションでツーリング仕様に出来るのは個人的にかなりプラス!高速でスクリーンがあるのと無いのでは雲泥の差だし、トップボックスも一度つけたら見た目気にせず付けっぱなしになるほど便利!
考えてみれば10年前のバイクに電子制御なんて無かったわけだから無くても十分楽しめるのは自分たちも証明済み!ABSはちゃんとついてますしね!
うーん、結局さらに悩む!笑
みなさんの意見も良かったらコメントに寄せてくださいね!
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